妄想タケノコ
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the long and winding ──
皆さんは、「小川」というものを身近に見たことがあるだろうか?
そう、唱歌「春の小川」に出てくるような、小川。
私は大学に入るまで、見たことがなかった。
私の生まれ育った場所は、海に近かったので、
川といえばもう河口、多くの流れを集めて、今まさに海にそそがんとするところ。
その他の水の流れといえば、農業用の用水路、
これも、古くからの穀倉地帯だから、掘削され、整備されたものであって、
「小川」とは違う。

そんな私の「小川」の思い出話。

大学のサークルの二代上の、私が敬愛していた(今でも敬愛しているが)先輩は、
ひどく手先が器用な人物だった。
私の所属していたサークルは、当時、大工仕事修理仕事農作業、
身体と手先を使う作業の多いところだった。
その先輩はとにかくどんな作業もさくさくときれいに仕上げた。
が、本人はいつも小汚い格好をして、
ほとんどサークル部屋に住んでいるがごとき生活をしていた。
手先は器用だが、生き方はちょっと不器用、
私たちが入学した時点で、二年留年していた。

さて、そのサークルの活動場所の、道を隔てて、小さな川が流れていた。
川床の幅が4,5メートルといったところか。
ちょっとひざ下を濡らす程度で、渡りきれるような川。
両脇にはちょっとした草っぱらになっていた。


「俺、○川って、どこに出るのかな、と思って
川沿いにずっと歩いてみたことがあるの」
とある日、その先輩が言った。

長時間歩くのが苦にならない、というか、むしろ好きな性質らしく、
「こないだ渋谷で飲んでたら、終バスなくなってさ、
 次の日朝一で○○○○
(しばしばサークルの関係する行事の催されていた場所。
 渋谷からそこまでのバスの所要時間は30分ほど。)
 で幹事会だったから、渋谷から歩いて行ったら、
 3時間かかった」
なんていうこともあった。

さて、その川沿いにどのくらいの時間歩いたと言っていたか、
所要時間は忘れたのだが、
「したら○○駅の前に出た」
サークルの活動場所は、東京近郊の私鉄駅から、
バスで15分、さらに徒歩15分ほどの場所に位置していた。
○○駅というのは、その私鉄駅から3つ先の駅だった。
学校からサークルに通うのに○○駅は必ず経由していて、
何らかの交通機関を使っての時間距離と
徒歩での時間距離の差は直感的にわかった。
それを思いつきで検証してみたその先輩の行動に、私はあははと笑った。

その先輩の卒部後、私は、サークル場所から原付きで30分ほどの場所に引越した。
家から通うのに、後半、ちょうど件の小川を縫うように走る。
(川沿いには自動車の走れる道路はない)
その時点で始めて気がついた。

この川をたどって行ったら、どこに出るのか。

そんなことは部室に備え付けの地図を見れば一目瞭然だったのだし、
他の人の車に乗せてもらって、
(とにかく不便な場所にあったので、お金がなくとも、その先輩以外は、
 みんななんとかしてエンジンのついた足を調達していたのである。)
部室から学校に向かう途中にちょっと注意して見れば、
これまた、難なく同じことを知ることができたのだ。
先輩って、本当に効率の悪いところがあるよなあ、とそのときは思った。

けれどこの頃思うこと。
やっぱり、自分の足であるいて、自分の目で見て、
確かめてみるって、すごいことで、大事なこと。
あの先輩って変な人だったのも間違いないけど、
やっぱり、すごい人だったんだなあ。

そして、その川が流れているそばを、
ぽかぽかと日の当たるのどかな日和りに、
てくてくと、ただ歩くために歩く、その気分を夢想して、
いいなあ、と思うのだ。





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コメント
この記事へのコメント
小川はすぐそばにありました。小さい頃の遊び場でしたよ(^^
友達やすぐ下の弟やその友達と、それこそどこまで続いているかな・・とずっとさかのぼっていったことを思い出しました。こどもの足だから町内止まりだったんですけどね。

最初の一行を読んで「小川がないところもあるんだなあ。」と逆にびっくりしました(笑
でも、そういうところのほうが(特に今は)多いのでしょうね。
2007/01/18(木) 21:54:59 | URL | 柿実 #pcznDAvw[ 編集]
柿実さん(^0^)/
柿実さんは、複数の人と、子ども時代に川沿いをどこまでも歩いた思い出を共有してるんですね。
うらやましい!!
小川、そうなんですよ。
用水路、はあったんですけどね、あれは、横をてくてく歩いてくのが難しくて…(笑)
都内にいたときは何回か、「この道は、昔は川だったんだよ」
と教えてもらったことがあります。みんな暗渠にされちゃったみたいですね。
2007/01/18(木) 22:10:30 | URL | コロン #9K54kpoI[ 編集]
知子? 真由美?
幼稚園の頃、大きな川の横のマンションに住んでた。
あの頃の散歩道は
川沿いの土手だったんだ。
父親と土手を散歩した記憶‥
食べられる植物やら
虫の名前やらを教わった記憶と共に
ある文房具屋を思い出す。
何故かその土手沿いに文房具屋があったんだ。
その文房具屋には
文房具の他に
「チーズパン」というのを売っていてね、固いフランスパンみたいな細長いパンで、中に堅いチーズのサイコロが入ってた。
なんか賞味期限とか度外視したような
そのパンを時々買って貰うのが好きだったな。
あの干したように干からびたチェダーチーズの味の記憶は
土手の草の匂いと共に、いつまでも残ってる‥。

ってか散歩とは関係ない話しになっちゃったわ~いつもだけどさぁo(^-^)o

あっ、タイトルは小川繋がりでw
2007/01/18(木) 22:46:36 | URL | レン #FsQlnSOY[ 編集]
レンさん(^0^)/
川沿いをそぞろ歩くときって、ちょっと普段の生活を置いてくるようなとこがあるから
その空いたスペースにカポッとはまった記憶って、ことさらに鮮やかなのかもw
2007/01/18(木) 23:02:16 | URL | コロン #9K54kpoI[ 編集]
俺も子供の頃は割と近くに小川があるところに住んでいました。
で、コロンさんの先輩とは逆に、
「この川はどこから流れてきているんだろう?」
と、友達何人かと源流?を探って(笑)、危うく遭難しかけた事があります。
すげえ山の中に入って行ってさ・・・
さすがにヤバいだろ、って、家に帰ろうと思った時には道がねえ!みたいな(今は笑えるw)
やっぱり川は、傍をのんびり散歩するのがいいっす。
2007/01/19(金) 03:52:33 | URL | V #-[ 編集]
Vさん(^0^)/
危うく遭難(笑)
むか~し読んだ本で、やっぱり源流見たいってどこまでもたどっていった少年たちの話がありました。
流れに沿って入って行った洞窟のなかで、小さな流れが左右に分かれているところにいたずらしたら、
その結果・・・・・そんなお話でした。
川って、どこまでもたどって歩いてみたくなるものなんですね。
2007/01/19(金) 14:40:03 | URL | コロン #9K54kpoI[ 編集]
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