妄想タケノコ
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母の会主催の講演会
この稿で、私は、具体的な障害名や機関名をブログ中に挙げることを避けています。
読みにくいし、違和感を感じる方もいると思います。

私が息子の話を書き始めたのは、息子については障害について以外にも
障害のことと一緒に考えなくてはいけないことがあって、
あれこれと考えているうちに頭の中がオーバーヒートしてしまい、
そんな頭の中を整理整頓したかったからです。
はじめ、他の場所に日記を作って書こうと試みたのですが、
うまく行かず、ある程度、読み手の想定できるここで書いてみることにしました。

でも、もともとこのブログは、育児とは違う話がしたい、という希望から設置したものなので、
例えば、障害名を検索してこのブログにたどり着く人がいると困るな、
そんな気持ちがなんとなくあり、具体的な言葉を避けることしました。
なにとぞ、ご理解頂ければ、幸いです。

では、モニターのこちら側からの続きです。
息子の通うグループワークには、そこ独自のPTAのようなものがある。
通い始めてすぐ、その会独自の講演会が開かれたので、参加してみた。

演者は、市の療育の中心となる場所で、子どもたちを指導して臨床心理士で、
テーマは対人スキルを家庭の中で意識的に教えるコツについてだった。

一見、迷いながら前に進んでいく、少女のような姿かたちの女性の講師だったが、
軽度発達障害児たちの指導に、10年以上携わっているので、
国内では先駆者の域にはいると思う。

講演の内容も、彼女が、いかにこどもたちに寄り添い、
子どもたちのよき未来について考えながら、療育に当たっているかが
よく感じ取れるものだった。

講演の半ば過ぎ、
「これは、高校時代から療育に通い始めた男の子が、
 大学時代にアルバイトをしながら作ったものですが」
と、ひとつの表を提示してみせた。

「チェーン系の飲食店には、マニュアルのしっかりしているところがあるので、
 社会に出るトレーニングにいいだろう、と家族の方も賛成して
 アルバイトを始めたんですよ」

その表は、アルバイトで失敗を重ねながら、
働くに際して、注意しなくてはならないことについて書き込んだもので、
左端にどんな時にか、真ん中の列に注意する内容、右端に理由や備考が記入されていた。
注意すべき内容は、大事な順に警告、注意などの色分けがなされて書かれていた。

細かいことはもう、忘れてしまったが、その内容は、例えば、

○時間は守る
 (この障害を持っている人々は、仕事量と時間の関係をコントロールするのが
  下手なので。多分)
○遅れたら謝る。
 (電車の遅れ等、不可抗力で遅れたりした時、謝らなくてはという発想がなくて、
  電車の遅れについて縷々説明して顰蹙を買うという類の失敗が多いらしい。)
○ミスしたら、出来るだけ早く報告する。
○自分の手が空いていたら、他の人を手伝う。

こんな感じ。具体的な内容は違うかもしれないが、
一般的な人々が、周りの空気で読み取るようなことを、
意識化しないといけないのだなあ、と実感するような内容だった。

「今はもう、大学を卒業して就職しているのですが、
 今でも時々、失敗して落ち込んでは、電話して来るんですよ」

優しい調子で、講師は言った。

この障害は、中枢神経系のはたらきの不具合が特徴なので、一般の人と比べて、
脳内での、セロトニン等の物質の生成や取り込みもバランスを欠きやすい。
だから、この障害を持つ子どもは、ストレスにさらされると、
他の子どもたちより、気持ちが落ち込みやすいのだ。

原因をある程度特定できて、ケアを受け始めて、
ある一定期間ケアを受け終えることが、「ゴール」、
何となく私はそういう風に考えていたのだけれど、
そうではない、ということに気付かされた。

他の人々がひとつの経験や知識から、無意識に10を知ることについて、
ひとつの経験から、ひとつかふたつのことを、それも、意識して取り入れないと、
とんでもない勘違いを起こしたり、取りこぼしたり。
ケアを受けるということは、その「意識して」の部分をマスターすることであり、
生きていくのに必要な対人技術全てを教えてもらえる、ということではないのだ。

この障害を持つ子どもについては、「一生ケアが必要」という文言を良く見る。
でも、多分、息子について言えば、
成人したらゆっくりとかもしれないが、親からは独立していくと思う。
そして、その前に親の出来ること・するべきことは、
「生きていくのに必要な対人技術をマスターさせること」ではなくて
その技術を「マスターする必要性を実感させて、
そのためのコツを身につけさせること」。

──そんなことを考えた講演会だった。
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